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オーバーホール

常にベストな計量を維持するためには、定期的な検査を怠ることはできません。この検査を実施するにあたり、汚れと錆を取り除き各部所を調整していくのが「オーバーホール」英語では OVERHAUL と綴ります。
日々何気なく口にしている、この「オーバーホール」という言葉は、本来「徹底的に点検する。徹底的に検査する」という意味。
私たちの業界では、「トラックスケールを分解し、錆やホコリなどを取り除き、各部所を整え、機能の向上・維持を目的にメンテナンスする」という作業を指す言葉です。


トラックスケールは、一見パワフルな機械に見えますが、実際は車両の重さ(数㎏から数十トンまでの重量)を正確に計測する繊細でデリケートな装置。
丁寧に使用していても、日々風雨で汚れたり、錆が発生したり、それらが起因し重量表示を微妙に狂わせていきます。
この狂いを最小限にとどめ、常に正確な計量を維持する為には、定期的な検査を怠る事は出来ません。
そこで「オーバーホール」が無くてはならない大事な作業になってきます。


オーバーホール主要10項目

ご紹介しているオーバーホールの作業項目はワーク衡業が永年の経験と技術で推奨している内容です。
トラックスケールの管理状態や、予算や日程の兼ね合いにより作業を省いたり、追加したり等お客様のニーズに合わせ作業項目を選択していただくことが可能です。
お見積もりやご相談等、お気軽にお問い合わせくださいませ。


  1. 機構部分解
  2. 錆落とし
  3. 高圧洗浄
  4. ピット内清掃
  5. ピット内洗浄
  6. 錆止め塗装
  7. グリスアップ
  8. 主桁組立て
  9. 積載面塗装
  10. 点検

1.機構部分解作業

機構部を分解している様子

オーバーホールは、トラックスケールの機構部の各部所の分解から始まります。トラックスケールの基礎構造とは


トラックスケールの機構部は通常骨格となる主桁と、それに乗る複数枚の積載鉄板(又はブロック鉄板)を、作業を進めやすい様に手順よく分けていき、分解したパーツそれぞれに「ケレン作業」「洗浄作業」を施します。

<現場からの声>
鉄板1枚でも数百キロの重量があるため、大型ユニックを使用し慎重に作業を進めていきます。始まりの安全第一が肝心です。

2.ケレン作業(錆落とし作業)

サビを落としている様子

電動サンダーによる主桁のケレン作業の様子です。
トラックスケールは屋外での使用が多いため、風雨による浸食を受けやすく、また、機上する車輌の振動や、滴り落ちる油・汚水等が金属疲労の原因にもなり、やがては劣化へとつながっていきます。
この浸食やサビなどのダメージをケレン作業でひとつひとつ丁寧に剥ぎ取り、機構部を綺麗にしていきます。

3.高圧洗浄作業

洗浄作業の様子

ワーク衡業では、洗浄作業に「高圧洗浄機」を使用しています。
一見きれいに見える塗装面も、1年、2年を経ると目に見えないホコリや油汚れがたくさん付着しています。これらが新たな塗装の妨げとなり、浸食を引き起こす原因となっていくのです。
この、目に見えない汚れを除去するのに威力を発揮するのが高圧洗浄です。
ワーク衡業が、乾燥作業に多くの時間を費やしてでも、このケレン・高圧洗浄の手間を惜しまないのは、この後に行う下地作りにあります。
下地作りは、普段目に見えませんが手間のかかる地道な作業。けれど、このひと手間の労を大事にしています。
塗装が堅個に仕上がることで、パーツの腐食を抑えることにつながり、その結果、トラックスケールの機能が安定し長期維持へとつながっていくのです。
トラックスケールを大事にしたい。
創業時から、ずっと現場の目線でトラックスケールと向き合ってきたワーク衡業のこだわりです。

4.ピット内清掃

ピット内清掃の様子

ピットの中に堆積するゴミは、そのトラックスケールが設置されている環境によって内容は様々です。
木々の多いところでは枯葉が、風の強いところでは砂が、水はけのよくないところでは泥がたまり、またその量も様々です。
これらの堆積物を放置すると、トラックスケールが正常に機能していかなくなるばかりか、心臓部であるロードセル本体に悪影響を及ぼしていきます。

<現場からの声>
自然の豊かなところでは、小動物が住みついていることもあり驚きます。

5.ピット内洗浄

ピット内洗浄の様子

ピット内清掃が終了したのち、高圧洗浄機で洗浄していきます。
ピットの中は普段見えませんので、薄暗いピット内は特に昆虫などの格好のすみかとなるケースも。
コウロギやカエルたちが中で飛び跳ねていることもあり、中でも蜘蛛はどのピットの中にも住みついています。
たかが蜘蛛、されど蜘蛛。実は蜘蛛の巣が大変クセモノで、ピット内の汚れをさらに頑固に付着させるのです。
ピット内清掃・洗浄の作業は地味であっても、決して怠る事の出来ない大切な作業項目のひとつです。

6.錆止め塗装作業

錆止め塗装作業

各パーツの乾燥が完了するといよいよ塗装作業に入ります。
ワーク衡業では、使用する塗料の種類によって塗り方を変え細心の注意を払います。
基本はエアスプレー(ガンスプレー)による吹付塗装を行い、細かいところは技術力の高い刷毛に手作業で塗装を行います。
また、特殊塗料にはローラー刷毛を使用して塗布します。
高圧洗浄とエアスプレーによる吹き付け塗装のコンビネーションは実に効果的で、仕上がりの美しさは一目瞭然です。

<現場からの声>
この錆止め塗料の「赤」は、現場でとても印象的。各パーツがピットの中に組み込まれると、この赤色は見えません。それだけに、次にピットを開けた時目に飛び込んでくるこの色彩は、まるで生き物の躍動を連想させるほどとてもインパクトがあり感動するほどです。

7.グリスアップ(潤滑油塗布)作業

グリスアップ(潤滑油塗布)作業

ロードセルは、静止した状態での計測を原則としていますが、機構部に完全固定してしまうと計測そのものが出来なくなります。
つまり、装置そのものは自由度を持たせなければならないため「可動性でありながら安定している状態を保つ」 という難しさがあります。
メンテナンス面から言うと、ロードセルと機構部は、常に付かず離れずのベストな状態を維持する事が重要なポイントとなってきます。
グリス(潤滑油)の塗布は、この「点に近い接点」の維持・保護のために無くてはならないとても大事な作業。機構部のメンテナンスで、省くことのできない項目のうちの一つです。

8.主桁の組立て作業

主桁の組立て作業

分解時同様、数百キロずつのパーツを動かしセットしていく作業は、慎重に慎重を重ねて行われます。 ミリ単位のずれが後々大きなズレへと広がっていく恐れがあるからです。
ワーク衡業はプロ集団。タフな作業を繊細に進めていく光景は、チームワークと熟練の職人技が発揮される瞬間でもあります。

9.仕上げ(積載面塗装)

仕上げ(積載面塗装)
仕上げ(積載面塗装)

仕上げの積載塗装は、作業時の天候によって組立前から行うこともあります。
積載面はトラックスケールの顔ですから、色彩による確認重視や、滑り止め塗装によるスリップ防止など、とにもかくにも安全を第一に考慮し、カラーリングを美しく仕上げていきます。
積載面カラーリング例


塗装された色は目印となり、車輌が積載面からはみ出すことなく 正しく機乗できるよう、ドライバーの皆さんを安全にサポートします。
塗装は、これらの摩耗から 積載鉄板を守る大きな役割も果たします。

<現場の声>
つるつる滑りやすい積載面は、スリップ防止に効果のある滑り止め加工を施した塗装もあります。
塗料の選択や、塗布方法など、お客様のニーズにお応えし塗装を施してまいりますので、お気軽にご相談ください。

10.点検作業

点検作業

ロードセル式トラックスケールは、重さをひずみにして、そこで生じる電気の信号を読み取る装置。ロードセル…って何だろう?
上記1~9までの作業と並行し、トラックスケール各部所及び周辺機器の点検・調整を行っていきます。ロードセル、和算箱、操作ポスト、振れ止めボルト、指示計など点検作業は余すところがありません。
周辺機器の多様化や計量システムのネットワーク化で、点検を行う頻度も増え、常時管理の必要性が出てきました。
ロードセルで計量された重量値の情報は、和算箱に集められ、一つの正確な重量を示す信号となり指示計へと送られます。
信号の集約点であるこの和算箱のチェックは、要とも言える大切なチェックポイントのうちのひとつです。
常に正常に保たれていなければ、計量機として機能しません。重ねて記述しますが、トラックスケールは精密機器なのです。

11.施工完了

点検作業にて適切な計量数値を確認できたところで、オーバーホールは無事も完了です。
この後はトラックスケールに分銅を積み、正しく計量ができているかどうかの検量作業があります。
検量について