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トラックスケール

トラックスケール…って何だろう?

トラックスケール

トラックスケールとは、車で搬入する積載物を車両ごと重量測定できる"大型はかり"のこと。台貫(ダイカン)とも呼ばれています。
正確で素早い計量ができ安心で信頼性が高いため、現在では車両積載物にはトラックスケールによる計量が主流となりました。

作業風景

計量システム…って何だろう?

ワークトラックステーション

トラックスケールは、ハカリの部分である機構部と、重さを表示する表示部に分かれます。
機構部だけでは モニターの無いテレビのようなもので、数値化された重量情報を目で確認するには「指示計」と呼ばれる数値の表示装置が必要となります。
機構部にこの指示計がつながり、初めて稼働しうる「計量システム」となるのです。


現在、計量の世界では環境が大きく変わり 多様化してきました。
ワーク衡業は、この大きな流れの中で個々の利用状況や環境に対応し現場によって違うお客様のニーズに耳を傾け、画期的な計量システム
WTS - WORK TRUCK STATION® - (ワークトラックステーション)を開発いたしました。

計量システム WORK TRUCK STATION® について くわしく見る

トラックスケールの種類

一昔前は“バネばかり”を使用した機械式トラックスケールが幅広く使われていましたが、最近では“デジタルばかり”を使用したロードセル式トラックスケールが主流となってきました。
しかし一昔前と言っても “機械式” トラックスケールの機能が “ロードセル式” トラックスケールより劣っているわけではありません。
機械式はなんといっても強さが魅力。落雷で故障することも無くロードセル式と比べ丈夫で長持ちするのが特徴です。
もちろん現在も 機械式ロードセルはあちこちの現場で活躍しています。


ロードセル式トラックスケールの特徴は、数キログラムから、数十トン単位の重量を同一装置で素早く計測できること。
精巧で迅速な計測が、現場の作業効率をぐんと高めます。

ロードセル式トラックスケールの設置

ロードセル式トラックスケールの設置形態は『ピット式』と『ピットレス式』の2種類に大別することができます。
ピットとは「穴構」のこと。ピット式にするかピットレス式にするかはトラックスケールを設置する場所(環境)が一つの判断基準になります。

ピット式

地面を掘り下げ穴構を形成しピット内にトラックスケール機構部を設置。路面との段差がなく、車両の乗り入れがスムーズに行えます。

ピット式トラックスケール
ピット式トラックスケール 三面略図
ピットレス式

穴構を掘らず、スロープを設け地面(路面)上に機構部を設置します。ピットを形成できない地質環境でも機構部の設置が可能です。

ピットレス式トラックスケール
ピットレス式トラックスケール 三面略図

車輌がトラックスケールの積載面(ブロック鉄板)の上に乗ると、積載面はわずかばかり下に沈みます。
揺れが安定したところで重量計量となります。(揺れが安定するまでの時間、わずか1.2秒なのであまり気づきませんね。人間で言うところの、体重計に乗ると踏台が上下に動くのと同じ要領です)
つまり、トラックスケールは上下に動く「可動装置」のため、このピット(穴構)を完全密封することは出来ません。


ワーク衡業のブログ 「社長のつぶやき」 第126回 台貫基礎工事 でトラックスケール更新の工程を写真で追いながら、わかりやすく説明しています。
積載寸法や秤量の変更 がある場合でも 計量業務を止めずに実施する手法を紹介していますので、どうぞご覧ください。

ロードセル…って何だろう?どんな形?

ロードセル

トラックスケールにとって、ロードセルは構造の中心となる部分で重量を感知する大事なセンサーのこと。人間でいうと心臓部にあたる大事な箇所なのです。
重たい主桁の下にひっそりと設置されているため普段は一般の人の目に触れることはありません。ロードセルの存在を知っていても、多くの方が「どんな物か見たことがない」とおっしゃられるのはそのためです。
右の写真は、実際にピット内で稼働しているロードセルです。大きさは およそ15~25㎝ 前後。大きくて重たいトラックスケールの下で頑張っている割には小さいでしょう( ロードセルには "アナログタイプ" と "デジタルタイプ" があります )


ロードセルの機能は「荷重をかけられた金属のひずみを電気信号に変える」というもの。
チョット難しいので、もう少しわかりやすく言うと金属に力を加えると変形するので、その変形(=ひずみ)具合をはかる事により加えた力の大きさがわかるという仕組みです。
力の大きさをセンサーがキャッチしてその重さが目に見えるように数値で表示できる状態にするということです。


豆知識 ロードセルの誕生

ロードセルはアメリカで生まれました。1940年に米国のシモンズが基本特許を取得。
その後に少し遅れて、事実上の開発者ルージと三極真空管の発明で有名なドフォレストが実用化していきました。ロードセルは2015年で75歳です。
次の世代では、さらにハイテクなロードセルがいつかまた誕生するかも知れませんね。楽しみです。

トラックスケールの基礎構造

トラックスケール基礎の構造図

ロードセル式トラックスケールの基本構造は下から順に

  1. 四隅に設置された4個のロードセルの上に
  2. 主骨格となる鉄筋構造(主桁)が乗せられ、
  3. 車両積載部のブロック鉄板が最上部に重ねられます

※形の違いこそあれ、ピット式・ピットレス式両方共同じ構造になっています。
※ロードセルは、基本的にトラックスケールの四隅に設置されます。少し長いタイプのトラックスケールには、四隅に加え中央部にプラス2個(計6個)のロードセルが設置されます。


トラックスケールは大きくて丈夫ですが実は繊細。
"はかり" ですから、計量法で定められた検定に合格し尚かつ常にベストな計量を維持するために、定期的な検査を怠ることはできません。
この検査を実施するにあたり、汚れと錆を取り除き各部所を調整していくのが「オーバーホール」です。オーバーホールは、トラックスケールの機構部(上記1~3)を分解するところから始まります。


オーバーホールについて  検量について